庵治石振興会/墓石/石材/香川県庵治町 | 庵治石とは

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庵治石とは


岩石は3種類に分類され「火成岩」と「堆積岩」と「変成岩」があります。
その「火成岩」の中の「深成岩」に属するのが花崗岩。
その中でも特にきめ細かい石が「庵治石」です。

 時を遡ること6500万年前から1億年前の白亜紀後期、ユーラシア大陸の東の端で火山活動を中心とした激しい地殻変動が起き、そのとき地下深くマグマが冷えて固まり、そして変成した花崗岩が現在の瀬戸内海や中国地方の基盤となったのです。

その後の地殻変動で隆起し地表に現れたのが「庵治石」。今から2000万年ほど昔のこと、悠久の時の貴重な贈物なのです。

そして「庵治石」は、磨くほどに輝きを増す、細かい粒子の花崗閃緑岩です。
 庵治石の特徴はきめ細かい地肌。石英・長石・雲母などの結晶が小さく、その粒子の大きさで細目(こまめ)・中細目(ちゅうこまめ)・中目(ちゅうめ)などと分類されます。細目は小さな黒雲母の数が多く、「斑(ふ)が浮く」といって、磨けば石の表面が幻想的な二重のかすり模様を見せ、磨くほどに艶が出ること、他の石に比べ硬いなど花崗岩の特質においても庵治石は特に優れています。
花崗岩と構造も組織も似て、色が少し濃く、緑がかった「閃緑石」という石があり、花崗岩と閃緑石の中間のものを「花崗閃緑石」と呼び、ひときわ美しい細目の庵治石がこれに当ります。

 
世界一の石材「庵治石」の魅力は・・・
 
非常に硬く、風化・変色に強い

庵治石は、結晶の粒子が小さいため、結晶の膨張・収縮率、水の浸透率が極めて低く、つまり水を吸わず風化に強いのが魅力です。また、黒雲母の中の鉄分が極めて少ないため変色しないのも大きな特徴です。
また、最大の特徴は「斑(ふ)が浮く」という現象で、これは指先で押さえて、湿り気、うるおいを与えたような、まだらな模様のあるこで、石の前面が二重のかすり模様を見せます。
 
最高の技術で最高品質の庵治石を提案

庵治石は、日本三大石材加工産地の一つに数えられる庵治町・牟礼町で採掘・加工されています。
硬い庵治石の加工は、400年にわたって綿々と、職人魂とともに技術を磨き続けてきました。現在、庵治産地には、約300社の石材業者があり、最高の技術を用いて、最高品質の庵治石を「世界一の美しい石」にしています。
 
建築材としての庵治石

さび石を中心に近年、建築材として注目を集めており、六本木ヒルズ、首相官邸など現代建築に広く、使われています。


 
庵治石の製造工程
 

石材採掘から加工・施工・アフターサービスまで独自の技術力を駆使したトータルな製造システム!
 

 

 

岩板に火薬をつめ発破をかけて採掘する。そして、より大きく正確に良資材を採ることが重要で、これを「大割り」と呼び、経験と技術が要求されます。次に大割りしたものを「小割り」にする。
石の目を読んで美しく割らなければならないがこれも難しい技。目に対して直角に割るのは
割りにくく「二番」と言います。

厳選された素材と確かな技術の融合!
ある程度の大きさにまで割られた石は、設計図に従って
ノコで裁断されます。
このおりにも石目を読む力が重要であり、仕上がりに微妙な影響を及ぼします。そして細かな石彫細工は、石の性格を把握した石工の、ノミ使いの熟練技に託されるのです。
 





 

優れた技術者は、手の触感で仕上がり状態を見分けることができます。
人間の感覚が機械以上にモノをいう大事なとき。現代に生きる石工の技が完結するときでもあります。



 

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